売上に効くコラム

節分にはなぜ「柊いわし」なのか

少々気が早いですが、2月3日(木)は「節分」ですね。
スーパーにとっては、年明け早々最初のイベントです。

大きな売上をかけて
メーカー各社は11月ごろから商談をかけています。

ご存知の通り、節分は、
「鬼を追い払って新年を迎える、立春の前日の行事」です。
惣菜売場は「恵方巻」
鮮魚売場は「柊いわし」

また、菓子売場は「福豆」セットなどがが
所狭しと並びます。

例年、生鮮のいわしや一夜干し
いわしの佃煮などが
広告チラシの水産枠にもずらりと掲載されていますね。

過去に水産加工品メーカーにも在籍していた私は
やはり「節分いわし」に馴染みがあります。

ところで、何で「節分いわし」は「柊いわし」とも言うのか・・・?
節分の魔除けの風習で
「柊木の尖った葉」と「いわしの臭い」は
鬼の嫌がるものとして知られていました。

「家に鬼を寄せ付けないように」
との意味があるようです。

西日本新聞朝刊によると、2017年に
ヒイラギの枝に焼いたいわしの頭を刺した「柊いわし」で
鬼が退散する様子が描かれた絵巻(『百鬼夜行絵巻』)が
天草市の個人宅で発見されました。

詳細は不明ですが
江戸時代後期に狩野派の絵師によって描かれたものと推測され
非常に珍しいものだそうです。

このことからも、
“鬼に柊いわし”は取って付けたような逸話ではなさそうですね。

さて、今年の恵方は北北西です。
私の身内がスーパー惣菜部に勤めていて
三連休明けくらいから、毎年「恵方巻」の予約販売に必死で対応しています。
スーパーによっては、十数種類あるようですので、縁起を求めて是非食してみて下さいね。